そんな出来事・・!
できれば・・、あまり思い出したくない、そんな出来事。。
家に帰ると頭痛がして、少し微熱があるようだった。
・・考え込み過ぎて、疲れも溜まり、
そんな時は温かくして、早く寝るのが一番・・・・。
夜中に目が覚めた。
お腹に激痛が走る。
それとともに寒気が襲う。
慌て暖房をつけた。
部屋は暖かくなっても、震えがおさまらない。
(・・大丈夫、気力で我慢していればそのうち治まるハズ・・)
今まで感じた事がない震えが全身ガタガタ・・と増していく。
そのうち手が・・!・・手が神経がおかしくなったかのように
しびれて硬直しはじめた。
気力も薄れていく・・。
おかしい・・・、どうしよう!!
誰か・・・!!!
もう自分ではどうする事もできなかった。
時間は夜中の2時過ぎ。
近くに知ってる人がいてもこんな時間には電話はかけられない!
(・・・お母さーーん!!)
実家に電話をかけまくった。
でも出ない!!
こんな時間では無理もない。
そんな時は頼りになる長男の兄!
「・・おかけになった電話は、電波の届かない・・・」
電源切ってる!!
(寝てる時間は邪魔されたくない、そんな考えの人だ。)
こうなったら次男の兄しか望みはない。
「・・・・(ガヤガヤ)・・ん~、どうした~~?」
兄は実家近くの居酒屋にいた!
「「・・・・助けて・・!!」」
「・・・!・・誰か、クルマー!・・とりあえず家に戻るから、
それまで実家に電話かけ続けろ!」
数分だった。
そして長男がすぐに対応に回った。
「・・・なんだか分からないけど、意識だけはしっかり持て!
親父と話して、とにかく電話は切るな、すぐに行くから!!
・・・・・なんで、なんで一人で救急車呼ばないんだっ・・・!」
寝ぼけた母をたたき起こし、普通なら30分くらいの距離を
10分ぐらいで部屋にやって来た。
それと同時に下の兄と共に救急車も到着。
・・・ガタガタと震え、遠い意識の中で、
立ちすくんでいる母と兄。
「ひどい熱だ、40度近くある。・・この薬を飲んだのか?
・・落ち着いて、深呼吸すると震えは治まるから・・・!」
救急隊に担架で運ばれ、
あっという間に病院に着いた。
意識は遠かったが、リアルに覚えている。
ツラい自分の中に、もう一人冷静な自分がいた。
(・・・やってしまった。・・迷惑かけないって思っていながら、
一番とんでもない迷惑をかけてしまった・・・。)
まさか自分がこんな目に合うとは思いもしなかった。。
結局、検査上の異常はなく点滴を打ちベットで休んだ。
(<熱性けいれん>みたいな感じだったのかな。
急に体温が上がると震えるらしい、とだいぶ後になって知った。)
手が痺れ麻痺した時には、やばいと思った。
(・・手が、手がおかしくなったら、仕事ができなくなる・・!
私はこの手で働かないと・・・!!
この手が使えなくなったら私のとり得も、やりがいも、
人生の意味さえなくなってしまう・・・!!!)
((↑そんな事まで考えた!))
そんな手を、そっと母が握ってくれた。
(・・お母さん、ごめんね。・・・でも、ありがとう。。)
そして、病院の廊下から車までの距離を下の兄がおんぶしてくれた。。
実家に帰ると父が起きて待っていた。
「・・・心配かけて、ごめんなさい。。」
そしてそれから二晩、38度を超える高熱にうなされた。
でも、お店が一番忙しい時。
早く復帰しなければ・・。
3日目に熱が下がり、
4日目にはお店に立っていた。
・・完全に復活していなくても、
またひとりの部屋に戻っていた。。
・・・この時初めて、ひとり暮らしの寂しさを感じた。
片隅で、心配そうに見ていた猫ちゃんを抱きしめ、
また日々の雑踏の中で立ち向かう・・。
「けいれんはコワイな。部屋に入ってお前の姿見た瞬間、
妹はダメかもしれない・・、と思ったよ。」
・・上の兄はそれ以来、夜中でも携帯の電源は落とさないようになった。
今でも、この時期、体調が悪くなると、この日の事が頭をよぎる。
でも、チカラになるのは、
家族のやさしさだったり、
心配してくれた友人の言葉だったりで、
それだけで、
つらい時でも、
ひとりじゃない、
ありがたい、
と思うと、頑張れるものです。
(この出来事とその思いを、何年後かの結婚式中
<母への手紙>で伝える事ができました。
家族の絆を自分なりに深めるきっかけになったなと、
今は思っています。)




