候補地
その小さなテナントの不動産やさんからカギを預かったと、
知り合いの不動産やさんから連絡が来た。
そのビルは、地元の人達なら通る抜け道にあり、
その昔は、一見民家なのに○○ホテル!?な建物がいつの間にか、
キレイなビルになっていて、3階に空きテナントが2つ。
まだ何も入ってないままのコンクリート打ちっぱなし。
がらーん、としてる。
でも、それまで見てきたテナントよりは悪い感じが全然なかった。
わりと大きい窓から光が入る。
窓を開け、外を眺める。。
・・ここなら駅から近い。
ビルの入り口、エレベーター、階段などもキレイ。
「このぐらいの広さ、ちょうどいいんじゃない?一人でやるなら。」
旦那が言った。
・・・8坪ちょっとなのに、家賃は限界ギリギリ。
でも。。
「これまで色々な所見てきたけど、こういう所、もうそう無いかも。
融資が下りるか次第だけど、ここでチャレンジしてもいいと、
俺は思うよ。・・ここ取られちゃったら後悔しない?」
電気の通っていないテナントは、窓から入る明かりのみで、
悩んでいるうち影がかかっていく。。
もし、ここでやるならシャンプー台はココかな・・。
セット椅子はこの辺で・・、ここで切る・・。
・・あとは内装次第か!
最終的には融資次第!!
ご縁があれば通るものは通る、駄目なものは駄目という結果が
下される。それに委ねてみればいい・・。
そうとなったら、ここが有力候補地!!!
ここで内装工事をしたらいくらかかるか。
次は、見積もりをお願いしなければいけない!
不動産は世に流れているものだ。
ココいいな、と思っても早い者勝ち。
他の人に取られないように、早めにおさえた方がいいと、
知人不動産やさんは言う。
不動産やさんの決まり文句だと分かっていながら、
ここからものすごい早いスピードで事が動き始めるのだった。
(今現在の私からすると、あの時の1~3ヶ月は人生の中で
それはそれは濃い時間でした。思い出すのも大変なくらい(笑)
限りある時間の中で、行動、決断、創造、出会い、全ての感情が
凝縮されていた。。
・・今でも思う。
我ながら、よく走ってたな・・・、遅いくせに(笑)。)




